代表理事・会長の挨拶

長尾 真
一般社団法人AIデータ活用コンソーシアム会長

本年(2019年)4月に一般社団法人AIデータ活用コンソーシアムが設立されました。

人工知能(AI)は認識、記憶、推論、学習の機能を持って、外界現象を認識し、記憶し、また推論して、有用な判断をし、行動します。AIの本質は、これらの働きを通じて、だんだんと賢くなってゆく学習能力を持つことです。AIが賢くなるためにはできるだけ多くの関連するデータを与えなければなりません。また、IOT時代になって、あらゆる機器から個人データが集められ、個別への対応ができるようになりつつあります。

このような状況のもと、データ無くしてはAIの研究開発や活用は不可能です。諸外国においては、政府主導か民間主導かの差こそあれ、積極的なデータの収集・活用が進められています。しかしながら、我が国ではいまだこのような積極的な動きが見られません。データ活用の条件の明確化には多くの事例が必要ですが、この点でも我が国は大きく後れを取っています。データの流通促進と活用を中心に、学術の成果をビジネスに活かし、それによって社会課題の解決をおこなうというサイクルの確立が必要です。

AIデータ活用コンソーシアムは、この目的のために産学官が連携した all Japan の枠組みとして設立しました。ここでは研究者・教育機関・事業者が組織の垣根を越えて一丸となり、円滑なデータ利活用に向けての知見を広く集約します。データを効率的に流通させるためのプラットフォームとコミュニティを構築することで、日本におけるAIの研究と活用をより一層加速させていきたいと考えています。

AIデータ活用コンソーシアムではまず4つのテーマを担当するワーキンググループを設置して活動します。知的財産・契約検討WGでは、商流や最終製品の形態などを考慮した契約手順、契約テンプレートを検討し、データ流通基盤で使用するスマートコントラクトの実現を目指します。AI研究WGでは、AI研究に資するデータの検討とそれらデータを用いた社会課題の解決方法について検討します。データ流通・活用WGでは、データ所有者、アノテーター、そしてデータ利用者によるデータ流通・活用の促進に資する活動を行います。データ基盤WGでは、データ流通に必要な様々な要件を満たす基盤のアーキテクチャの検討を行い、会員と協働し実装を行います。

AIデータの活用には様々な課題があります。多くの関心のある方々が本コンソーシアムの活動に賛同し、この分野の発展のために尽力してくださるようお願いいたします。

一般社団法人AIデータ活用コンソーシアム会長 長尾 真

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